木曜日, 4月 30, 2009

愛の前 demo

タラップを降りていく二人の画像。
俯く布と防護服が手を取り合っていく。
大丈夫、踏み外したりはしない。
ちゃんと帰れると言ってあげたい。
しっかり握っていると言ってあげていると思う。

水曜日, 4月 29, 2009

オープン・ダイアローグ

information です。
金沢21世紀美術館5周年記念展
「愛についての 100 の物語」に参加しています。

詳細は下記、美術館サイトをご覧下さい。
http://www.kanazawa21.jp

徘徊する詩《愛の前》
毎週、土、日曜
(ただし 5/16、17、6/13、14、7/18、19 を除く)+ 8/4 〜 8/30
13:00- 随時
「愛についての 100 の物語」展覧会場内+α

4/29 のみ
一柳慧パフォーマンス《オープン・ダイアローグ》<共演:村田 仁+B-BANDJ>



五人掛けのカウンターだけのお店で十年毎の話をした。
ビルのなかであったことを何度も返した。
ホテルを取ってもらって、バスを見送って。

火曜日, 4月 28, 2009

即物的

バスに乗る。
廊下を回る。
ワインを頼む。
地下へ降りる。
規律を刻む白い球、手足を持って。
即物的という言葉。
言葉も既に即物的に迎えられる。

月曜日, 4月 27, 2009

早く寝た夜

机上スタジオの風通しを良くせねばいけないと思った。
朝、すき家で豚丼、昼、市内にてタイ料理、夜、自室で和食。野菜たくさんの味噌汁で落ち着く。

昨夜から朝にかけて、机上にて何やらカリカリしていたけれど気が焦るだけだった。こんな味噌汁にありつけるなんて思えなくて、嬉しかった。ここに帰ってくるまでは YouTube で「I LOVE HONZI」(詞,曲, 早川義夫/2007)を聴いていたんだ。

http://www.youtube.com/watch?v=E6d9geaB-Nw&eurl=http%3A%2F%2Fwww15.ocn.ne.jp%2F~h440%2Fprofile.html&feature=player_embedded

日曜日, 4月 26, 2009

HOLIDAY は君から

君がやってきて、HOLIDAY だ。
スゥィートキッスというジュースはある。
僕が証人。
机の上を一晩中照らす球体の気持ちを思い浮かべて、一冊の詩集を目指すんだ。
読み応えがある、持ち運びたい、背を見ているだけでいい、詩集を。

土曜日, 4月 25, 2009

山の上まで撮るな

バナナを売り歩くために彼は全身を使っていた。
涙の一滴も嘘ではなく、指も十本、太らせたうえでだ。
誰も知らなくていいことで、はり付けられた仕打ちを見上げる。
神様もたいへんだということは「聖☆おにいさん」(著, 中村光/2007-)で読んだ。
降臨後間髪入れずに職質か、福沢諭吉を引用するのも もはや怪しい。
残念だ残念だを連呼していても、返ってこず。山の上の男。

金曜日, 4月 24, 2009

凪と烏

先日、津市にてローカル誌「NAGI 凪」(編集, 発行、月兎舎)と「kalas」(編集, 発行、カラス編集室)を求めていた。どちらも濃厚で充実した読み応えと気合いを感じる。捨て記事が無いというか、楽屋落ち的な要素は皆無のローカルコミュニケーションというのが潔い。マザーグースレコードは高校のときに大好きだった。と、紹介する一読者は内輪な書き方をしても、自由かな。このプライドのある姿勢は、津市、三重の文化性なんだと誌面より誇示される。伊勢の河崎アートスクールでも同じく「誇り」を見た。市内の掲示板や回覧板で詩を読んでもらえたのは、そんな背景に裏打ちされていたのだと回想。

http://www.i-nagi.com/
http://book.geocities.jp/kalascom/
http://jinmurata.jpn.org/301/101/wagamachi.html

木曜日, 4月 23, 2009

温度が見えるもの

元永定正展、三重県立美術館。

大浦峰郎遺作展、津市総合文化センターのギャラリーにて。

形態と色、思いと言葉はどれも温められるものでいて、ただでは冷たいものなのだろう。

もっと、もともとは熱くて手がつけられない。

http://www.pref.mie.jp/BIJUTSU/HP/event/catalogue/motonaga2009/motonaga2009_shosai.htm

水曜日, 4月 22, 2009

だから僕は詩を書いていた

されどまた猫と寝る。今夜だなんだと雄叫びをあげているうちは考えの瞬発力は付かない。オススメ映画のリストアップというお願いにウキウキ。でもすぐに思いついたのが「A」なんて、我ながら重苦しい。AはA氏のAだと話しながら思う。NHK の視点論点に詩人の荒川洋治氏出ているのを見る。氏もA氏だ。A氏、人の話で沈んでいっていいものなど一つもないと告げる。おおっと思う。題は「聞こえる言葉」。そうか、言葉は放っておいても聞こえてくる。それはどれも救い上げられなくてはならない会話なんだ。

火曜日, 4月 21, 2009

赤と黄色の大きな活字

夜九時過ぎ、新しく開店した牛丼チェーン店のネオンが まわりのどのネオンよりも明るく輝いていた。それを見てネオンも経年劣化していくんだなと思った。
路上には煙たいままで、日光が射して来る。ネオンはゆっくり消されていくのか、朝だと呼ばれてカチリと消えるのか。

月曜日, 4月 20, 2009

次のおやすみのための

「おやすみプンプン」(著, 浅野いにお/2007〜)をお借りして、読んだ。

ようやく耳鼻科にまた行った。次は歯医者さんだ。

なんかユーウツだねと言われ、落ち込んだ顔をした。前屈みのスタイルで補給ゾーンに入る。

プンプンはすごく現代のトーン。叔父の阿鼻叫喚で一人吹き出す。

自分で自分の姿を思い浮かべてるのはいつも。

世界のことにうるさくしたい者にはいつも。

疲れ果てたら、よく眠ろう。

誰かがおやすみと言ってくれる。何もかもがうまくいく。

神様はいないけど、こんなんじゃだめと返してる。

ガムを買い込んできて足を速くさせるのも、追いつくための一つだ。

行間を設け続けるのは、有効な回想法か。

プンプンみたく可愛らしくない。細くて卑下ぶるのは共感する。次はどうなるか、続く喜び自体がいまです。

http://spi-net.jp/rensai_sakuhin/oyasumi_punpun/index.html

日曜日, 4月 19, 2009

ネジ穴を潰してしまってはたいへんだ

作品の話などしなくてはいけないのかという話を聞き、この時点で既に話をしているのだろうと後で考えた。
陽気な光に満ちた日曜に、ラップトップのメモリ交換をしている私は、反応速度に不具合を抱えている。
8mm ドライバーが見当たらないので、早々に切り上げ、今度はデスクトップでメールソフト立ち上げ、ブルーマヨネーズの詩集についてを書く。ネジ穴を潰してしまってはたいへんだ。後で本当に困ることになる。決め言葉の行を消して、編隊を組む数行を選ぶ。一行で決まるのもあるが、少し癖になるようで飽きも起こってくるように思う。

土曜日, 4月 18, 2009

鉛筆だけが帰ってくる はじまる

部屋に入って、猫を探してもいないので、外かなと思ったら毛布の柄に紛れ込んでた。
最近よく来るというまだら模様の野良が、あそこにいると教えてもらうが、なかなか見つけられない。庭石の色と重なっててわかりにくかった。

今日から文化フォーラム春日井交流アトリウム空間創出プロジェクト Shift Cube Vol.2 での個展、「鉛筆だけが帰ってくる」がはじまる。
五時から詩の朗読。
紙に向かう。
読み書きでずっと自由になった。
部屋まで送ってもらって、毛布を広げた。

金曜日, 4月 17, 2009

僕らが世界をひっくり返してしまったらしい

大長編ドラえもん「のび太と鉄人兵団」(原作, 藤子不二雄/監督, 芝山努/1986)のように世界がひっくり返っていた。携帯が手元に無くて、誰かからの言葉を読むことができない。いまにも迫撃がはじまってくるかもしれない。日中でも夜中でもおかまいなしだ。布団が崩れた間に隠れて、一人ではキスができない。机の下で見えない白旗を上げる。財布は机上に放置してある。頭が優れ、考えること、していることの全てに頷き、この部屋から出ようと思った。そう、世界がひっくり返ったとしても、同じ返事をしている。あの頃はマシュマロが好きだったとかそんなことだけ頭に残るものだ。

木曜日, 4月 16, 2009

強風になびく旗

一度だけなんておかしい
もう一度だけでも通してほしい
切に訴える者は誰だろう
someone を唱えるのは危惧だった
君は繕いを見つけ
僕はCDを聴いている
二行ずつのテンポを捨て
ここに懸ける
少ない鉄骨で建てられた、強風になびく旗

水曜日, 4月 15, 2009

暗闇のための

紙の上に書くとしわが多くできて
壁はそれで窓を呼ぶと恋をしている
持ち帰りができる無様な心情の跡
4Bと柔らかい親指を選んでそして
一度だけの声を差し出せたら寝よう

火曜日, 4月 14, 2009

Unser Morgendlich Katzchen

ジャンプせんがため
この床を洗い流そう
廊下は川になれ
君はドイツ語を話す
誰かが聞いてくれなくても
Morgen 猫ちゃんだとつぶやく
Bitte schön
の速さ、もう染み付いた
床の色が戻ってくる
今晩、降られ続けるであろう木椅子を見ているのが忍びない
誰かを憎み、
誰かを許し、
誰かを諦めるような生き方に
私たちはたどり着きたくない
Bitte schön
の速さ、僕はリピートする

月曜日, 4月 13, 2009

暴れられないなら

「私の場所」を探しているのは、引きこもりもバックパッカーも同じ。
戦争も起こっていないのに、難民は溢れ、チャットルームは満員になる。
風通しが良いところで詩を読みたいと思った。夜でも朝でもいい。内輪揉めを淡々と背後で聞かされるマクドナルドよりも、好きだと言ってほしいから言わせるのとはしゃぐ助手席のほうがよりいい。
女子高生の集団が JR 内で騒いでいた。各駅で一人ずつ降りて行く。リーダー格の子が毎駅 大声で「花子!バイバイ!」と声をかけている。それが足を引き止める調子で、ドラマを演じているように聞こえた。名前とバイバイの間に少し間があるのだ。その間が縮まっていくのは、電車が鈍行から特急に変えるときか。途中下車や乗り遅れがないように、みんな必死だ。

日曜日, 4月 12, 2009

それいけ僕らの丸い笑顔

朝食を求めてパン屋さんに行くと、アンパンマンパンが並べられていて、手書きポップに大きく「クリーム入りです」とある。

日中、名鉄電車を撮影しようと張り込むマニアをかき分け、僕は僕で撮っていた。
さっきまでいた男が消えたり、声をかけてきたり、僕らにだけ虹が見えたりしている。
「Cool Dynamo ,Right on」(詞, 鈴木慶一/曲, 岡田徹/2007)を口ずさむ。

蛇足ながら、クリーム入りのアンパンマンが何故に店頭に並ぶことになったかの経緯を想像する。今日びの小さい子どもたちは あん よりもクリームが好き、なかには あん が食べられない子もいるのではないか。でもアンパンマンは根強い人気がある。かといって、クリームぱんだは地味だし、保護者の方にも認識されにくい。よって、クリーム入りのアンパンマンが生まれた。これを形骸化と呼ぶか、存在の究極化と呼ぶかではなくて、僕はアンビバレンツに引き裂かれていることなど微塵も感じさせないあの丸い笑顔にやられて購入に至ったんだ。

陽射しが強いので肌が焼けた。
笑ってほしくって、僕ら火を点けてるよう。

http://www.youtube.com/watch?v=0QmpyLzdLGw&feature=related

土曜日, 4月 11, 2009

赤い服来た青いロックで

青いのがそのままあるのがいいんじゃない。
Here we go 'round......
体育館で聴いた転調曲の数々。歌詞違いver, で誰もノレない。
Adult Only Rock'n roll.
お手洗いで整えられる白髪。
僕らはツインビー。新玉葱にぶつかって不時着した。
MC は煽って優しく、オーオーオー。ヤッホッホー。
恋来ない Hoo Hoo だったのか、恋の台風 Woo だと聴いてた。
ブルーマヨネーズ、新編話ケータイで有り、続きは Skype で、また十年後やに。

金曜日, 4月 10, 2009

オバサンおにい

家で煮込んでグリーンカレーうまうま。
オバサンおにいクリームとスポンジにポンチあまあま。
メールで後追い、猫の鬱も はしゃいでいたのは、それほどのことなの。

色の残像で染み込む。
言葉は決めつけ合って、向かうのと離れるのと。

木曜日, 4月 09, 2009

額の29も消え

昨夜は赤い月だったと言う。
誰のケータイも月まで撮ることはできないはず。
僕は答え、空だけ撮ったという写真を見る。
同僚と番号を切り貼りし、名前通りのファイルメーカーと化していた。
ここの空は風をやっと吹かなくなった。日なたを連れてくる。
廊下にゴミが打ち上げられている。
おかげさまと思うか、まっぴらと思うかは相手次第。
僕のものだとは主張するのに疲れた。
疲れ知らずでオススメビデオを YouTube 出力して見せている。
額の29も消え、
もう誰も懐かしくもない。
五つ葉を二人から贈られ、
さっきまで よつばと!と、家族のあったホワイトベースと家族を失ったサードチルドレンの話なぞをまた繰り返していて、
もう誰も懐かしくなんてなく、
男数人になって店を出る。
朝は寒くない。
日なたはもう駆けつけてきているのだ。
紙くずを踏み分けて、
窓に鏡を立てかけた。
ファイルメーカーでも何でもいい。光が消えないうちに。


(c) Mayuko Sawada

水曜日, 4月 08, 2009

Don't Trust Anyone Over 30

「Don't Trust Anyone Over 30」(作詞, 鈴木博文/作曲, E.D MORRISON/1986)
走る。
正方形の付箋紙たちの前の
朝と夜の間で
何よりも先に
狼じゃなく、一匹で行く猫!
声を打ち込むイメージ!

http://www.youtube.com/watch?v=uoa1BD5H_A4&feature=related

火曜日, 4月 07, 2009

畏怖より遠く

投光器で照らされる桜。
ブルーシートの上に置いていかれる。
ぶしつけな行いだと、
理由にすがる人。
同じ言葉を何度も繰り返し合う。
疲れを知らない。
ただ、明け方に動けなくなっただけ。
湯につけてもらうと揺れ出しただけ。

月曜日, 4月 06, 2009

サンタクロースカミングトーキォ

商店街に大音量で流れるユーミンが、卒業写真から今夜はもっと抱いて抱いてになってて、スーパーマーケットでは稲垣順一のクリスマスキャロルが流れている。電話口の向こうで大至急 車を動かすようにと店内放送が鳴っているのが聴こえた。
深夜バスを逃さずに、サンタが翌朝やって来た。
東京で話半分。名古屋で話半分。次はどの町で話半分かと揶揄されても、みんな覚えているなら半分でも無いよと話したんだ。
「サンタが Tokyo にやってくる」(詞, サエキけんぞう/曲, 窪田晴男/1987)。

http://www.youtube.com/watch?v=yTrKis-A98U&feature=related

日曜日, 4月 05, 2009

空を見上げたけれど見えなかった

 
「空を見上げたけれど見えなかった」

テレビで、岩手県での街頭インタビューにおばさんが答えていた。
誰一人としてそのものを見てはいないのだろうが、レーダーには映った飛翔体。
ミサイルでもロケットとも呼ばれず、脅しの呼吸で点滅する。
今日は一日中暖かくて、花見日和だっただろう。
コンビニへ夕食を買いに出ると、月が大きく昇っていた。
空よりも、花を見に、月を見に。

土曜日, 4月 04, 2009

アワ・ヨクバ氏の出現

ヨーロッパとアジアの土産話と、英国茶煎れる。駅前のローカル居酒屋のちに動いては福岡食堂。
アワ・ヨクバ氏、あらわれてはフェードアウトす。

「MOTHER3」(2006)のにっくき敵キャラの名前はヨクバだった。アワは知らないが。
彼こそは誰の心にも携帯され、時折 顔を見せる。
憎めない奴になれるかどうかは知らない。
ただ、欲は力だ。それで善にも悪にもなる。

金曜日, 4月 03, 2009

腐った牛乳を飲む感触と、平和のための騒ぎと

疲れているからジャンクフードが食べたいと聞く。
冷凍うどんを湯に入れ、その湯を捨てずにレトルトのパウチカレーを煮る。
それと出来合いの棒餃子を油で揚げて、カレーうどんと一緒にこたつに乗せた。
めずらしく猫の鬱が前足で棒餃子を取ろうとする。
テレビで北朝鮮がミサイルを撃つかもという話をしている。
夜は無数のあくびを繰り返す。歌人、塚本邦雄の仕事に少し酔う。
あくびの音も聴こえなくなって、皿を鬱が舐める。

木曜日, 4月 02, 2009

君と目に入れたのは

我慢していた思いが溢れるためには、君がたくましくなければならず、
たくましくなるまでに、優しくならざるをえなかった。
もう既に忘れてしまった、とある日に、僕たちは互いの暮らし方を目に入れていたらしい。
そこから罵り合うことや、許し合うことも起こらずに、黙っていて、ここまで来た。
いまは、それを嘆くことすら、もう良かった。
君がどうやって、たくましくなったか、その話に気持ちが入っていく。

別れて電車に乗る。
終電を逃すようなやんちゃさは無く、始発で歌うくらいの清さも無い。
四月でもまだ寒いねとマフラーを巻いて、残した仕事のことを考えている。

水曜日, 4月 01, 2009

嘘みたいに書けない

いらないものを詰めたら、ゴミ袋がぱんぱんに膨らんだ。
両手でそれをぶら下げて、階段を降りる。
外はふわふわと湿っぽく、袋の中では茶っ葉が揺れていた。
ずれているというだけで、売れなくなったシュークリームが安くなっていた。
茶っ葉は一昨日のもので、クリームは変わらず甘い。
贈られた花束がしおれていっているのに、夜中に気がついた。